Chemical Div よくあるご質問

産業廃棄物処理方法 汚泥は有価物化(有効利用)できますか?
処理コスト見直しの可能性と判断ポイント

汚泥処理は、含水率や成分のばらつき、排出量、保管条件などにより、処理方法と費用が大きく変わります。 そのため、「汚泥は有価物化(有効利用)できますか?」というご相談は、汚泥の性状だけで結論を出しにくいテーマです。

一方で、条件が整えば「処分」から「有価物化(有効利用)」へ転換できる可能性があります。 本ページでは、汚泥の有価物化(有効利用)と処理コスト見直しを検討する際の判断ポイントを整理し、当社の課題解決事例を交えながら検討の進め方を具体化します。

1.汚泥処理のコスト構造

汚泥処理費は、主に次の要素で決まります。

  • 含水率(重量増加・運搬効率に影響します)
  • 成分・混入物(受け入れ可否に影響します)
  • 排出量と安定性
  • 搬出頻度・保管条件
  • 地域・受け入れ先の状況

同じ「汚泥」でも工程や性状により費用は大きく異なります。 そのため、コスト見直しでは汚泥の性状だけでなく、水処理条件や運用条件も含めて整理し、費用に影響している要因を切り分けて検討することが重要です。

水処理薬品導入 排水処理薬品の見直しによる、脱水汚泥の含水率低減と処理能力向上に貢献

脱水汚泥の含水率が高く処理不良が発生。代替薬品の選定と添加条件の最適化により、含水率低減と処理能力向上に貢献。

季節・気候による処理性能の変動も抑え、安定稼働とコストダウンを両立した。

2.有価物化(有効利用)が成立する条件

汚泥の有価物化(有効利用)は、「汚泥だからできる/できない」という単純なものではありません。 排出側の条件と受け入れ側の条件が合致するかどうかで、成立可否が決まります。

初期検討では、次の条件がどの程度そろっているかを確認し、品質・運用・物流の観点で成立しやすい方向に寄せられるかを整理します。

  • 性状が安定している(工程が安定している)
  • 混入物が管理できる(混ぜない運用ができる)
  • 排出量が一定以上ある(物流・受け入れが成立しやすい)
  • 保管・搬出が計画化できる(トラブルが起きにくい)

有価物化(有効利用)の可否や条件は、汚泥の種類・性状・地域・受け入れ先の稼働状況により変動します。 そのため、候補先の受け入れ条件に合わせて、現場の運用をどのように整えるかまで含めて検討することが重要になります。

廃棄物の有価物化・リサイクル 処理しているアルミニウム含有汚泥の有効利用(有価物化)

アルマイト処理で発生するアルミニウム含有汚泥を対象に、有効利用(有価物化)の選択肢を整理。

試験室での成分分析を踏まえ、受け入れ条件に合う形での活用提案につなげた。

3.有価物化(有効利用)が難しくなる典型要因

次のような場合は、受け入れ条件に合いにくく、検討に時間を要することが多いです。

  • 油分や薬剤の影響が大きい
  • 異物混入が多く、品質が安定しない
  • 含水率が高く、物流コストが支配的になる
  • 排出量が少なく、運搬・受け入れの段取りが組みにくい

ただし、工程分離・分別運用・搬出形態の見直しで改善できる場合もあります。 現状のままでは難しい場合でも、混入管理・含水率・搬出計画など、どこを見直すと成立に近づくかを整理したうえで、実行可能な範囲から段階的に検討します。

4.水処理運用の見直しが、汚泥の結果を左右する場合がある

汚泥は“結果”として発生するため、水処理の運転条件や投入薬品を見直すことで、汚泥側の課題(量・含水率・処理の不安定さ)が改善する場合があります。 汚泥の議論を「出口」だけに限定せず、工程側も含めて見直すことで、処理コスト見直しと有価物化(有効利用)の両面で選択肢が増えやすくなります。

水処理薬品導入 活性汚泥処理の微生物に使用するリン酸(栄養剤)を副生薬品に切り替え、コストダウンと循環型社会への貢献を実現

活性汚泥処理で使用するリン酸を、副生(リサイクル)薬品へ切り替え。

貯蔵タンクで在庫管理し安定供給を確保。品質管理・説明も含め、コストと環境配慮の両立に貢献した。

水処理薬品導入 工場稼働停止中の活性汚泥処理の安定化(微生物製剤)の提案

定期修理期間中の排水負荷低下により、微生物異常や発泡トラブルが発生。微生物製剤の提案と投入しやすい運用で安定化を支援。

薬品提案に加え、操業サポートの体制も含めて不安を解消した。

5.三谷興業の支援内容(汚泥の出口設計まで)

汚泥の有価物化(有効利用)は、処理先を紹介して終わりでは安定しにくいです。 現場条件と受け入れ条件を整理し、運用として回る形に落とし込む必要があります。

当社では、汚泥の性状・運用・水処理条件を整理したうえで、適正処理と有価物化(有効利用)の可能性を比較し、受け入れ条件に合わせた出口設計まで支援しています。

  • 現状把握:発生工程、性状、排出量、保管・搬出条件の整理
  • 選択肢の整理:適正処理/有価物化(有効利用)の可能性を比較
  • 出口設計:受け入れ条件に合わせた品質・運用の整備(分別、容器、頻度など)
  • 運用開始後の安定化:性状変動や工程変更があった際の見直し対応

コンサルティング 脱水汚泥(酸化鉄スラッジ) を中間処理なしで再資源化し、処理費・運搬費を削減

水処理工程で発生する酸化鉄を含む脱水汚泥について、中間処理を経ずにセメント原料として再資源化できる可能性を整理し、直接提案。

処理先の見直しも合わせ、処理費・収集運搬費の削減につなげた。

6.相談前に分かる範囲で教えてほしいこと

初回の検討を円滑に進めるため、分かる範囲で次の情報があると整理しやすくなります。 当社では、これらをもとに「有価物化(有効利用)の可能性」と「処理コスト見直し余地」をあわせて切り分けます。

  • 汚泥の発生工程(どの工程で出るか)
  • 排出量(目安で可)と排出頻度
  • 脱水の有無(脱水機あり/なしでも可)
  • 混入が疑われるもの(油分、薬品、樹脂、金属粉など)
  • 現在の処理方法(搬出形態、費用感)
  • 置場や搬出の制約(スペース、臭気、車両制限など)

まとめ

汚泥は、条件が合えば有価物化(有効利用)へ転換できる可能性があります。 一方で、性状・工程・量・受け入れ条件を整理しないまま進めると、運用が不安定になりやすい点に注意が必要です。

当社では、汚泥の出口だけでなく、水処理条件や運用条件も含めて整理し、処理コスト見直しと有価物化(有効利用)の可能性を比較しながら検討を支援しています。

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